ミッションから異音が発生し、3速にギアをシフトするとギャーギャー音がするとのことでご入庫いただきました。
車両をチェックしてみると、ミッション内部からの異音ということはハッキリしたので、まずリビルトミッションをご提案しましたが、意外と金額が張っていたので断念。
オーナー様とご相談の上ミッションをバラしてみて、原因を探りながらピンポイント修理はいかがでしょうか?とご提案しました。
上記の方法ですと、オーバーホール手前の作業で部品交換をする方法なので、リビルトミッションを交換するよりも今回は料金を抑えられる可能性があります。
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さて、これからミッションを車体から降ろします。
FFなのでエンジンハンガーでエンジンを固定し、ミッションを切り離します。 -
ミッションを分解すると、あちこちに鉄粉やアルミの破片が見受けられました。
ピンぼけしていて分かりづらいですが、手前のごにょごにょしているのがアルミの削れた残骸です。 -
3速のカウンターギア等もすり減っている状態です。
異音の原因はこれだと判断出来ました。
でも、根本の原因をまだ探求します!
分解していくうちに、根本の原因が分かりました。
ミッションケースが割れていました・・・・・!!
なんてこったです。
通常この部分にはベアリングが入り、カウンターシャフトが入ります。
ベアリングが焼きつきバラバラになった状態になり、カウンターシャフトの軸が狂ったまま回転したためにギアをすり減らし続けた状態でした。 -
噛み合うことが出来ずにぶつかり合ってすり減ったギア。
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ミッションケース、各ベアリング、各ギアの新品のパーツを組みつけていきます。
本来ならば、シンクロも交換したかったのですが、まだ状態が良かったので再利用しました。 -
画像は、仮組み付け状態です。
この後はミッション組み付け完了ののち、最後は車両に取り付け、試乗・調整・最終チェックを施工して作業完了!
ご来店ありがとうございます。
その後もギアの調子も良いようです!